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……どうしてこうなった?

第8章 初デート

時刻は午前九時。

約束の十時まではまだ一時間もある。

とはいえ彼女は焦っていた。

休みの日にもかかわらず午前七時には起床して、準備にとりかかっていた。
もう2時間も経ってしまったという焦りもあった。

ようやく髪がまとまり、お気に入りのイヤリングを耳につける。

「ちょっと子供っぽいかな……」

中学までお気に入りだったチェック柄の丸いイヤリングも、数ヵ月経っただけなのにやけに幼く感じられてしまう。

とはいえ外してしまうのももったいなく、そのまま付ける。

時刻はもう九時三十分。

「ヤバイっ」

優花は慌ててベッドに置いていた2着のワンピースを見比べる。

無地の薄水色の、白いレースがついたワンピースと、薄水色のギンガムチェックのワンピース。

最終選考まで残ったこの2着のどちらを着るか、まだ優花は決断できていなかった。

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