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「他に濡れてるところないですか？」

友美が顔を上げ、胸元を凝視していた誠一と目が合う。

「あっ、いやっ……大丈夫、かな」

気まずさと恥ずかしさで槍倉は顔を真っ赤にさせる。

その表情を見て、自分の胸元が丸見えだということに友美はようやく気付いた。


「先輩のえっち……」

友美も顔を赤らめて胸元を慌てて押える。

「違っ……これはっ……事故というか……」

「いえ……私が胸元開けてたのが悪いんですし……」

友美もモジモジとして、謝る。


二人は密着した姿勢のまま、固まってしまった。