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「このあいだはありがとうね」

「えっ……いやいや、私達の方こそ、チケット頂いちゃって、本当にありがとうございました」

もやもやとした友美の思考を遮るかのように槍倉は話しかけてくる。

「テーマパークなんて行くの久々で、乗り物酔いなんてしちゃってかっこ悪かったなぁ……」

「そんなこと気にしないで下さいっ！　本当に凄く楽しかったですからっ！」

「ならよかった」

槍倉の微笑みに友美は思わず親友の悩みのことを忘れて舞い上がってしまう。

「そ、そうだっ！　この間のお礼させてくださいっ！」

「ええっ？　いいよ、そんなの、悪いし」

「いいじゃないですか！　お礼、したいんです。大したことは出来ませんけど」