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放課後は保健室で2

第1章 転校生×2、来たる。



「次古典だっけ。ミカちゃん怒っちゃうかな」


ミカちゃん、とは国語科の若い女の先生のことだ。


大分人の少なくなった廊下を少し歩けばすぐに私たちのクラスだ。


…とか思ってる内にもう着いた。


私は結の顔をちらっと見てから教室の後ろのドアを開けた。


「すみませ―ん、遅刻しまっ…」


あら?


「馬鹿何噛んでんの」


ぺしんと後ろから頭を叩かれたが気にならない。

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