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第2章 偶然と衝撃

テレビ画面に、『Escape』の文字がでた。


「えすかぺ…?」
「のんのん、エスケープ」


隣でおバカな会話をするカップル。
オレはマイクを握り締めた。


スティックを叩く音から始まると、激しい音が部屋中に鳴り響く。


「やだー、うるさーいっ」


順平の彼女の声が微かに聞こえた。

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