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359°

第5章 甘い香りとしょっぱいキス


「いらっしゃいませ~」


あ、こないだの店員さん…
オレのこと覚えてなきゃいいけど…


「あの、旭ヶ丘高校の者ですけど…」

「あ~ハイハイ、卓也くんね♪」

「!?」


なんでオレの名前知ってんすかwww


「ふふ、君のことは龍さんから聞いたの♪あのマサさんから気に入られるなんてすごいわね♪」

「気に入られる…?」


オレが首を傾げて言うと、店員さんは「あっ」と口を抑えた。


「なんでもない、なんでもない」


呪文のように唱えると、店員さんは奥に行ってしまった。






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