王子さまを失ったお姫様
第4章 強がり
智輝ver
「お前大丈夫かよ」
「なんのことだよ」
こいつ…
俺は気づいてた
無理してるってこと
昨日帰り際に忘れ物を
したことに気がついて
病室に一回帰ったんだ
そしたら中から
うめき声が聞こえた…
俺たちの前では
無理してたんだろう
いや…
芽依の前だからか…
薬が聞いてるとはいえ
苦しいに決まってる…
「あんま無理すんなよな、カッコつけたいのは分かるけどさ」
「心配はかけたくない…、芽依の悲しい顔は見たくねぇんだよ」
「そうか…、」
ガチャッ
芽依が帰ってきた
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