ホストクラブの罠(不良総受け)
第6章 媚薬効果
最悪の気分のまま、俺は出勤していた。
店に大和の姿はない。
ホッとする自分と、イラついてる自分。
昨日はショックで・・・
ヤられた事よりも大和に裏切られたということがショックで・・・
かなり落ち込んだ。
身体も痛てぇし、泣きはらした瞼は重てぇし。
だけど朝になって、
昼が過ぎて・・・・
夜が近づくに連れて、どんどん増すイラつき。
一発殴らねぇと気がすまねぇ!
あのあと結局恭平のマンションでダラダラと過ごした。
恭平は特に何も聞かず、気だるそうにタバコをふかしながらテレビを見ていた。
恭平には助けてもらった恩があるけど、詳しく話すほどの義理は無かった。
だから俺もあえて何も言わなかったんだ。
恭平はきっと人に興味がないんだろう。
普通なら心配じゃなくても興味本位で聞いてくるだろう。
だけどあいつは聞かなかった。
俺はちょっとだけ、
本当にちょっとだけだけど・・・
恭平ってすげぇなって思った。
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