ホストクラブの罠(不良総受け)
第3章 危険な香り
ーーストックルームーー
「瑠希、今から大事な事を叩き込む。
いいな。一度でしっかり覚えろよ。」
「ああ。」
「ああ?
はい、だろ?
先輩に向かってまだ口の聞き方がわかっていないのかお前は。
昨日と同じ教育が必要らしいな。」
思わず口を滑らした俺にジリジリと詰め寄る透吾。
ニヤリと不気味な笑みを浮かべスーツのうちポケットから昨日と同じ媚薬の入ったビンを取り出す。
ヤバイ・・・
と思ったが遅かった。
無理矢理、顎を捕まれ上を向かされるとビンの入り口を口に突っ込まれる。
もちろん抵抗しようと俺は頑なに唇を結んでいた。
そんな抵抗も虚しく、鼻を摘ままれ、苦しさから口を開いてしまう。
少しの隙間から透吾は液体を流し込むと満足そうに笑った。
ゲホゲホと俺は少しでも液体を吐き出そうとしたが、半分以上は身体のなかだ。
「学習能力がないんだなお前は。
敬語くらい使えと言ったはずだ。」
「くそっ!また変なもん飲ませやがって!」
「仕方ないだろう。
言ってもわからない奴には身体に教え込まなきゃ。」
「この変態野郎!!しね!!」
俺は捨て台詞を吐きながら、部屋をあとにした。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える