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―――――瑠希視点―――――



「どうした？やめるのか？」


不意に聞こえる声。


「透吾・・・お前っ」


俺は声の主をキッと睨みつける。





「大和、お前案外度胸ないんだな。なんの為に媚薬仕込んでやったと思ってんだ？
お前への誕生日プレゼントだろ？」



大和の顔を覗き込みながら透吾が言う。


「頼んでねぇよ・・・」
大和は小さくそう言ってそっぽを向いた。






「透吾、お前・・・ふざけんなよ？」

俺はよろりと立ち上がり透吾へ一歩ずつ近づいた。

力なんて入らない
身体全体が異様に震えていた。






そして俺は躊躇なく透吾の顔面を殴った。



鈍い音と共に透吾が後ろに倒れる。




「・・・・って」


しかめっ面で俺を見上げる透吾。



このくらい当たり前だ。


俺を


いや



大和を傷つけた罰だ





「力なんてほとんど入ってねぇからそんなに痛くねぇだろ・・・クソ透吾。」