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「クソ透吾！！
はなっ、せっ！！」


キツく睨みつけながら暴言を吐くものの、掴まれた腕がほどかれる気配は一向にない。



「お前さ、案外非力だよな？
筋肉ついてるけど・・・。
ガタイが違うからか？そんな力じゃいつ襲われても文句言えないぞ？」



一番突かれたくないコンプレックスを刺激され、俺は無性に腹がたっていた。


昔からそうだった。

小さいから弱そうだと言われるのが一番嫌だった。



「ふざけんなよ！！！！」


「いつもそうやってすぐに反応して・・・」


「うっせぇ！！！」


「可愛くて仕方ないな。」


「離せっ！！！！！！！」




グイッ―――――


不意に腕を引かれ、何かにぶつかる。






「透吾さん！！あんたいい加減にしてくださいよ！？」



ふと顔を上げるとそこには大和の整った顔。
俺はどうやら大和の腕の中にいるらしい。



あー
大和
なにげにキレてる？