ホストクラブの罠(不良総受け)
第11章 透吾の逆襲。
女客達・・・
なぜか黄色い悲鳴・・・。
俺の客・・・放心状態。
俺も放心状態。
俺、終わったな・・・。
「おい、大和・・・。
瑠希に嫌われたくなかったらやめとけ・・・。」
呆れた口調で入ってきたのが恭平。
大和の肩を掴んで後ろへ引き剥がしたあと、俺の肩を抱き寄せた。
ドキン―――――
恭平の香水が鼻をかすめる。
意識ってもは恐いもんで、
俺の心を惑わせる。
「行くぞ・・・。」
恭平の抱き寄せられたまま、俺は誘導される。
そんな俺の手を大和が掴んで、自分のもとへと引き寄せる。
「瑠希さんは俺が連れて行きますから!!」
「ん・・・あ・・・っそ・・・」
恭平に抱かれていた肩はあっけなく離され、熱を失う。
残念に思ってしまう自分。
嫌でもわかってしまう。
自分の気持ち。
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